旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。---旅するハナグマ 世界なんとなく旅行記 (地球の歩き方 コミックエッセイ) 河村三太夫
本屋でタイトルが気になって手に取り、数ページ眺めてレジへ・・・。久しぶりに旅の本を買いました。「旅したからって、何が変わるわけでもないけどね・・・。」この言葉は結構響く。
自分も約4か月半の旅の途中で何度か同じような思いが頭に浮かんだことがあります。
旅から帰って来て、世界一周の感想を聞かれるときによくある言葉が「人生観は変わった?」というものですが、それに対する言葉がまさにこれ。
この本ではちょうど真ん中あたり、66ページでミャンマーのパガンのパゴダの上で主人公が旅で知り合った友人と夕日を見ながら交わす会話にこのタイトルが出てきます。
「こんな旅なんかして、何か得るものがあるんすかね・・」
「旅したからって、何が変わるわけでもないしね・・
・・・
でも、やっぱり 生きてるって いいね・・・」
こんなシチュエーションが懐かしく、また旅に出たくなってしまう。
最近の弾丸旅行ではなかなか出てこない感情ですが。
この本では主人公はハナグマのアチェーニに扮して出てきます。
そして旅で知り合った友人たちはリスや大アリクイ、ヤギなどになって登場。
動物をキャラクターにしているせいか、自分に置き換えて想像が膨らむのです。
この本ではアチェーニはシンガポールを出発して、マレーシア、インドネシア、タイ、ラオス、中国、ミャンマー、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコと旅が進みます。
特に滞在が長かったと思われるミャンマー編では現地の女の子に恋をして玉砕するくだりが面白いです。
そのほかのエピソードもバックパッカーなら「こんなことあったなー」と思えて懐かしく思えるものばかりです。
また、他のサイトやエッセイにありがちな現地の人を卑下するような書き方がなく、登場する人すべてに尊敬の念を感じられるのが読んでて気持ちがいいです。
旅人の視点だと、わけの分からないことを言う変なオヤジ(ボッタくり) かもしれないですが、
現地の人から見ると、言葉もよく通じない変な旅人相手に相場を説明する商店主 な訳ですからね・・
絵もスッキリしていて癖がなく、読んでいて疲れません。
シンガポール、インドネシア、マレーシアなど国によって扱いが薄い(旅行者が多くネタが書き尽くされている)所もありますが、作者の視点でもっと描いてほしかった。ということで、星4.5くらい。
★★★★☆
お勧めです。
自分も約4か月半の旅の途中で何度か同じような思いが頭に浮かんだことがあります。
旅から帰って来て、世界一周の感想を聞かれるときによくある言葉が「人生観は変わった?」というものですが、それに対する言葉がまさにこれ。
この本ではちょうど真ん中あたり、66ページでミャンマーのパガンのパゴダの上で主人公が旅で知り合った友人と夕日を見ながら交わす会話にこのタイトルが出てきます。
「こんな旅なんかして、何か得るものがあるんすかね・・」
「旅したからって、何が変わるわけでもないしね・・
・・・
でも、やっぱり 生きてるって いいね・・・」
こんなシチュエーションが懐かしく、また旅に出たくなってしまう。
最近の弾丸旅行ではなかなか出てこない感情ですが。
この本では主人公はハナグマのアチェーニに扮して出てきます。
そして旅で知り合った友人たちはリスや大アリクイ、ヤギなどになって登場。
動物をキャラクターにしているせいか、自分に置き換えて想像が膨らむのです。
この本ではアチェーニはシンガポールを出発して、マレーシア、インドネシア、タイ、ラオス、中国、ミャンマー、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコと旅が進みます。
特に滞在が長かったと思われるミャンマー編では現地の女の子に恋をして玉砕するくだりが面白いです。
そのほかのエピソードもバックパッカーなら「こんなことあったなー」と思えて懐かしく思えるものばかりです。
また、他のサイトやエッセイにありがちな現地の人を卑下するような書き方がなく、登場する人すべてに尊敬の念を感じられるのが読んでて気持ちがいいです。
旅人の視点だと、わけの分からないことを言う変なオヤジ(ボッタくり) かもしれないですが、
現地の人から見ると、言葉もよく通じない変な旅人相手に相場を説明する商店主 な訳ですからね・・
絵もスッキリしていて癖がなく、読んでいて疲れません。
シンガポール、インドネシア、マレーシアなど国によって扱いが薄い(旅行者が多くネタが書き尽くされている)所もありますが、作者の視点でもっと描いてほしかった。ということで、星4.5くらい。
★★★★☆
お勧めです。
河村三太夫公式ブログ アチュログ
http://achunisandau.blog.fc2.com/
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